今も日本では物づくりが盛んで、以前は工場のラインで流れ作業をそれぞれの担当者が作業する時代が続いたが、最近は自動化やロボットの進出で人による作業が減ってきている。数ヶ月前、2カ所の工場で働く機会があり、その経験も踏まえて最近の工場勤務について記事にしたいと思う。
※お断り
自分の数回にわたる転職について振り返ると、利用した転職支援サイトについては下記のようになります。
①複数のエージェントに登録する
②各エージェントで同じ会社の求人情報について比較
③どこのエージェントの求人情報が詳細であるか調査
④担当コンサルタントの質の比較
このような比較で利用するエージェントの優先順位を決めておけばいいかと思います。もちろん、担当コンサルタントとつきあいが長く親切に対応してくれるのであの転職サイト一択だ、という場合はそちらを優先して下さい。
自分に転職希望する会社があり、それが大企業のグループ会社であった場合は、そのグループ会社に人材サービスを行っている会社を探し、そこに登録すればグループ会社の案件が多いため転職しやすい面があります。大手転職サイトよりもグループ内人材会社に求人情報を送ることが多く、そのグループ内の会社であれば大手には行っていない案件も多数あります。連結決算の面からもグループ会社間での取引が最優先されます。
1.工場勤務について
自分はこれまでメーカの工場で何度か働いたことがある。表現は良くないがはっきり言って気楽である。営業関係だといろいろな所へ出かけて人と話をしなければいけないし、経理では毎日数字とにらめっこ、コンピュータ関係であればいろいろなトラブル対応、しかし、工場勤務なら決められたことを順番にこなしていけば良いだけである。始業のチャイムで始まって終業のチャイムで終わる、終業後の予定が立てやすいのである。もちろんその作業は、生産技術部門が時間をかけてラインでの作業を短時間と効率化を考えて作業マニュアルを作成し、ラインの作業者に指導した上で実施されていることが多い。会社間の差はあるが、ラインならせいぜい挨拶と自分の近くで作業をしている人との会話程度である。仕事にもよるが、単純作業の繰り返しやいくつかの工程を受け持つ作業もある。いずれは機械化され人間の作業というのは無くなる方向だが、工場勤務という言葉が死語になるのはまだまだ先になるだろう。
広告
2.工場勤務のメリット
①人間関係がすっきりしている
上述のように、自分の作業スペース近傍の作業員との会話くらいだろう。
②繰り返し作業なので上達が早い
いつまでたっても上達しない、ミスが多い場合は、その作業が不向きという事で他の作業工程に異動となる事が多い。
③作業時間の短縮化による賃金アップ
会社にもよるが、個人の作業効率がアップすればそれに応じて賃金のアップがある。
④休みを取りやすい
子育て世代の女性が子供の急病などで急に休まないといけない時、休みを取りやすいところが多い。
⑤服装の気遣いが不要
仕事中は作業服を着るため、服装を考える必要が少ない
3.工場勤務のデメリット
①人間関係が疎遠になる
2-①の裏返しになるが、社内外のサークル等に参加する等対策は考えられる。
②単純作業の繰り返し
2-②の裏返しだが、一定期間単純作業の繰り返しとなるので、クリエイティブな仕事をしたい人は不向きで苦痛となるから、最初から仕事として選択すべきではないだろう。
③命令系統がトップダウン
作業マニュアル以外の効率的な作業方法を見つけても、実現されなかったり改善に時間がかかる。
④女性の髪型・化粧に制限される場合がある
食料品関係で多いが帽子等からはみ出さないようにしなければならない場合がある。
4.最近の工場勤務実体験(2件)
①アイスクリーム工場
名の通ったアイスクリームメーカの工場で勤務時間は8:00-17:00であった。7:30頃に出勤し、作業服に着替える。食料品なのでマスクと長靴、帽子、手袋を着用、エアーシャワー室を通ってラインに到着。ラインでは容器をきれいに並べたりできあがってきたアイスクリームを梱包するのだが、自分が経験した中で1番大変だったのはソフトクリームの上キャップの準備だ。高さ2メートルくらいの場所に長靴を脱いで専用の靴下をはいて上がる。そこで上キャップを専用の装置に補充するのだが、ソフトクリームが並列で10ラインあって10ライン分の補充を途切れないようにしなければならない。上キャップが入っている段ボール箱の始末もしなければならずけっこうハードだった。作業している下をソフトクリームに上キャップが装着されるのでゴミを落とせないプレッシャーがある。慣れてしまえば問題ないがそれまでが大変だった。冷房が強めなのだがマスクをして帽子をかぶっていると汗をかく事も多く、シャツの着替え等も用意した。1番大変なのがトイレで、ラインに戻る時の消毒に数分かかるため、我慢する事も多かった。ここでの楽しみは休憩時間にアイスクリーム食べ放題で、昼休みや夕方帰る前にいくつか頂く。1日3-4種類食べることができた。但し、持ち出し禁止なのでその場で食べないといけない。この職場は女性の比率が高く、ラインでは8割程度が女性だった。
②炊飯器工場
こちらも名の通ったメーカの工場で、勤務時間は8:30-17:00であった。こちらでは作業着に着替えるだけでマスク等は着用しなかった。作業内容は昔にやっていた機械組み立てと同じようなもので、すぐに慣れた。ただし、自分の担当ラインで流れていた炊飯器に設計上のトラブルがあり、それの対応で3工程ほど工数が増え、追加作業がややこしいのか仕事に緩急が発生し、予定台数を定時内でクリアできなかったので、残業があった。こちらも7割程度が女性であった。
5.まとめ
以前は工場内は危険が伴う事が多く、重い物や大きな物を運ぶ事も多かったので圧倒的に男性が多かった。しかし、最近はコンプライアンスや労災が問題となり、危険な事がかなり少なくなったと感じた。そういった事や休みが取りやすいという事で、女性が増えたのだと思う。未経験者でも従事でき、単純作業の繰り返しが苦にならなければ工場勤務はおすすめである。
以下の求人サイトは工場勤務についての求人で、地域・職種などこだわり別に検索できます。チェックして素敵な工場を見つけて下さい。
↓ 無料登録はこちらから ↓
広告